
光回線機器の故障をきっかけに作業机まわりの整理をしていたらウェブカメラが出てきました。
数年前に友人たちとウェブ会議をしようとして買って、結局使わなかったものです。

やたらと長いUSB延長ケーブルも見つかったので、つないだら防犯カメラみたいなことができるんじゃないかと思いつきました。
まあ、そんなことをする必要はありませんから普段だったら思いつくだけでやらないんですが、今回は大きくて重い棚と壁の間に通してあった光ケーブルを外すという非常に面倒な力仕事がありましたので、ついでに何か楽しい(余計な)ことをやりたい気持ちがあったのかも知れません。
大汗をかいて動かした棚をまた元の場所に戻した後で、その上の端っこにウェブカメラを取り付けて、PCから店舗入口付近の映像を見れるようにしてみました。

モニタで見たからと言って特別なことは何もない、見慣れた光景です。
ちょっとだけ面白がって眺めて、すぐに飽きてしまいました。
それで何となくサブモニタに映したまま他の仕事を進めていたのですが、そろそろ日が暮れるかなという頃合いになってふと、誰もこっちを見ないんだなと気づきました。
ちらりとも見ません。
学生さんも自転車に乗ったご婦人もキャリーバッグを押したおばあさんも、足を緩めることもなく通り過ぎていきます。
なんと、うちってそんなに透明な存在だったのか。
今あらためて考えてみると、平日の夕方でいつもこの道を通っている人ばかりだったのでしょうから、もはやいちいち架空ストアに気を留めないというのは当たり前なんですが、その時は何だか妙にモヤっとした思いが湧きました。
リニューアルを終えていろいろ考えていたことと重なる部分があったのだと思います。
まだ世の中にスマホが無かった子供時代、外出中に時間を知りたいと思った場合はそのへんの店の中を覗き込むということをやっていました。
床屋さんだったり文房具屋だったり何をやってるのかわからない事務所だったりといろいろですが、外から時計の見える場所というのはそれだけでとても重宝したものです。
特に通学路にあるお店だと、ここでこの時間だったら今日は遅刻しないなという自分なりの毎日の目安ができてました。
この八百屋さんの時計は5分遅れてるから大丈夫とか思ってたらいつの間にか直されてて慌てたり。
時計を介して街にとけ込むというか、通行人の人生につま先だけ入り込むというか、とてもいい距離感だったと感じます。
そういう意味では架空ストアはうまくとけ込めていないのでしょう。ただただ隠れている感じです。
とりあえず駅にあるような大きな壁時計でも買ってこようかと本気で検討しましたが多分そういうことじゃないような気もしました。
じゃあどうしましょう。何もしなくたっていいっちゃいいんだけど何かしたい。
それでいったん気持ちを落ち着けて、通行人の目を引く店内ということを考え始めました。
月1~2回の営業というアイディアは、あくまでそのついでに思いついたものです。
昨年末の記事にも書いたリニューアルの動機と同様に、これもまた「後悔を残さずに辞めるための準備」に違いありません。
現実の問題(銀行口座の残高とか)が迫りつつありますのでいつまでこのままやっていけるかはわかりませんが、とにかくやれることをやりましょうということで木の板を塗装したりカーテンを取り換えたりしています。
なし崩し的に決まった最初の営業日は 10月25日(日) です。
これからしばらくはなるべくまめにこのブログで準備の進捗をお知らせしていきますので、お時間がございましたらぜひお付き合いください。
井の頭倉庫で販売した商品の販売手数料は、オンラインストアと同じ「販売代金の18%」とします。
キャッシュレス決済の支払手数料がなかなか馬鹿にならない上に、什器や後述の商品説明の用意にも少なくない費用がかかりますため、あしからずご了承下さい。
架空ストアや作家さんのことをこれっぽっちも知らない通りすがりのお客様にも興味を持ってもらいたいですので、井の頭倉庫に並ぶ作品のひとつひとつにちょっとした説明を添えられると良いと思っています。
基本的にはオンラインストアに書かれている説明文をそのまま印刷したいところですが、あらためて眺めてみますと作家さんによって説明文の文字数も内容もかなり様々だとわかりました。
そのままだとちょっと使いづらかったり、その内容についてお客さんに尋ねられても「僕もちょっとわかんないんですよね」みたいな回答になってしまいそうでよろしくない感じがします。
そうすると本屋などにあるPOPのように私の方で紹介文を考えるしか無いわけですが、作家さんをがっかりさせないクオリティで全部書くのはなかなか大変です。
さらに小説などの文芸作品ですと説明だけじゃなくて試し読みがあった方が良さそうです。
しかし、すべての作家さんが試し読みを公開しているわけでもないですし、こちらで勝手に本文を抜き出して試し読みにしてしまうのは好ましく思わない作家さんもいらっしゃるでしょう。
そして過去の経験のあれこれから作家さんに見本誌を用意してもらうのは避けたいという勝手な縛りを自分に設けているせいで、ハードルはさらに上がっています。
そんなわけでまだ何も決まっていないという状態なんですが、どうしようもなくなったらQRコードを添えるという最終手段も残されてますし、焦らず解決策を考えていきたいと思います。
吉報をお待ち下さい。
